1.【論語】で言っている“言葉の意味の重要性”
⇒【子路(しろ:孔子より9歳年下の門人)】… もし、衛国の君主が先生(孔子)をお迎えして「政道」を委(ゆだ)ねられることになりましたら、先生は真っ先に何をなさいましょうか?
⇒【孔子】… 先ず、「命名(人や物、土地、時代、気候などの概念化可能な対象一般に対して名を付す行為)の秩序」を正そう。
⇒【子路】… それだから、先生は迂遠(うえん:遠回り)だと申すのです。この火急の場合に、「命名の秩序」など正しておれるものではありません。
⇒【孔子】… お前は、何というあさはかな男だろう。君子は、自分の判らないことについては、口出ししないものだ。そもそも、言葉の意味が通じ合わなければ社会が成り立たない。言葉の意味が通じ合うという前提があればこそ、「道徳」は確立され、法律も規制力を発揮できるのだ。「道徳」の意味が混乱し、法律が有名無実になったとしたら、その国の人々はどうやって生きていけばいいのだ。為政者は、「正しい命名」を確立し、それによって共通の言葉を成立させるべきだ。そうすれば、すべての発言は当然、実行の責任を負うことになる。それほど、言語問題は大切なのだよ。
2.“教化(同化)”された植民地諸国
◆かつて、欧米列強国に植民地支配された国々は、自国の言語たる「母国語」を衰退させ、英語などを「公用語」にさせられました。
◆英語を「公用語」にすることは、ビジネス社会では非常に有効ですが、反面「自国民としての矜持」や「自国の精神的真の独立」は難しいのではないでしょうか?
◆ゆえに、日本では横文字ではなく、できるだけ日本語で表現するべきです。
3.歴史を失った民族は、滅ぶ
◆歴史学者のアーノルド・J・トインビーは、「民族滅亡の3つの共通点」として、
①「自国の歴史を忘れた民族」は、滅びる。
② 全ての価値を、物や金に置き換え、「心の価値を見失った民族」は滅びる。
③「理想を失った民族」は滅びる、と言っています。
