1.世界に誇れた“日本品質”を忘れ、ISOに突き進む日本
◆我が国において、企業不祥事の報道が目立ち始めたのは、1998年からの給与水準が下がり始めた20数年前からです。世間を騒がせた自動車リコール隠し、食品偽装、建物耐震偽装などが、その始まりです。
重大な品質問題を含め、不祥事企業には、自動車、電機、建設、食品、鉄鋼、金属、ゴム、石油など、日本の代表的な産業の企業ばかりで、そのほとんどが「ISO認証」を受けた大手企業です。
◆「ISO規格」の限界は、「形式基準」であることであり、「実質基準」たるものがないことに尽きます。
そして、この「ISO規格」で世界から「国際標準」として莫大な収益を上げているのが、欧米の人たちであることです。
2.品質管理は、“人質管理”からと言っているだけ
◆松下幸之助氏が、1961年に下記のように述べています。
⇒「品質管理」の論議が色々あったときに、こういうことを言う人があった。すなわち「“品質管理”を完全にやるというのは、本当に大事なことである。しかし“品質管理”は、単にそれをやるだけというわけにはいかない。もう一歩奥を考えると“人質(じんしつ)の管理”というとことから始まらなくてはいかん」と。
⇒「品質管理」という言葉は、ずいぶん各方面で使われているが、「人質(じんしつ)管理」ということはあまり聞かない。私も寡聞(かぶん/見聞が狭いこと)にして、初めてそのことを聞いた。
⇒「品質管理」を完全にやるには、「人質(じんしつ)の管理」からしていかなくてはならないということである。これは、非常に面白い言葉だと思う。
⇒会社経営を始め、「モノづくり」も「サービスの提供」も、すべて人が行います。その人の品質を管理することが「人質(じんしつ)管理」です。
3.“人質管理”の本質を知らないTQCの専門家たち

◆「品(しな)」や「事の質」を管理していくことが「TQC」です。
◆一方、「品(ひん)」たる人の品性や品格は、管理することではなく、心を磨く行為からの姿です。
◆「TQCの専門家たち」は、この「品(ひん)」も「TQC」で対応しようとしています。
◆トヨタ生産方式は、「究極の品物(モノ)のTQC=人材養成」であり、「人物育成」が見えません。
◆日本品質の根本は、「日本は“人の本質”で勝負するしかない」ことに尽きます。この「人の本質」を見失ってしまっているのが、今日の日本ではないでしょうか?
◆「品物(モノ)のTQC」に、【日本の人間学教育】を土台にしたのが「真の日本品質」です。
4.信や日本品質(人質管理)も“我が国の人間学”が原点
◆企業の不祥事に対する「コンプライアンス(法令順守)」や「ガバナンス(企業統治)」の見直しや再教育という「対症教育」ではなく、人としての正しい道たる【日本の人間学教育】でなければ、真の再発防止にならないということです。
◆だから、人としての本質的要素である「道徳性」を修得する(身に付ける)学問である【日本の人間学】を学ばなければならないのです。人としての正しい道(判断基準)を学ばなければならないのです。
その学びは、全従業員を対象に教育していくことに尽きます。
