“近年の人間学”の概要

【人間学】とは、「人間とは、何か?」「人間の本質とは、何か?」を根本から探究する学問のことです。
◆しかしながら、【近年の人間学】は、西洋の哲学や心理学・社会学・倫理学・教育学などの下記の要素を含み、【日本の人間学】から大きく離れた、「取り止めのない(まとまりや目的・結論などがバラバラとした)状況」にあると言えます

【近年の人間学】の要素
1.哲学的人間学
① 人間の本質とは、何か … 理性/感情/意思など
② 善悪・正義とは、何か … 倫理学
③ 人間の自由と責任 … 実存哲学
④ 人間の幸福とは … 幸福論
2.科学的人間学
① 人類の進化 … 人間の起源/生物学的特徴
② 人間の脳と心 … 神経科学/心理学
③ 遺伝と環境の影響 … 遺伝学/行動科学
3.社会的人間学
① 文化の形成と変遷 … 文化人類学
② 社会制度と人間 … 政治学/経済学/法学
③ 家族・教育・宗教の役割 … 社会学
④ 戦争と平和 … 国際関係論
4.実践的人間学
① リーダーシップと人格形成 … 教育学/経営学
② 人間関係の築き方 … コミュニケーション論
③ 自己実現と生き方 … 心理学/キャリアデザイン
④ 人生哲学と倫理 … 道徳教育

◆そもそも【人間学】は、「人間とは、何か?」「人間の本質とは、何か?」の根本を探究する学問で、【西洋の人間学】と【日本の人間学】ともに、最初の入り口は同じですが、その根本にたどり着くための入り方に、大きな相違があります。
◆そのため、その道筋(プロセス)も異なることで、自ずと「人間の本質の捉え方」についても異なることになってしまっています

1.“日本の人間学”の概要
◆【日本の人間学】は、
(1)「人とは、いかなるものなのか?」、そして「人は、何のために生きるのか?」「人として、成すべきことは何か?」「人としてのあるべき姿とは?」などの根本的な問いに向かい合うことが、最初になります。
(2) そのために、「人として、何が正しいのか?」「人として、やっていいことと、やってはいけないことは何か?」などを、自分自身が修得し、これを行動するため(知行合一)の学問です。

2.人間の本質とは、何か?
◆いかなる国の政治も、「人」が必ず行っています。過去も同様です。ゆえに、歴史は「人」がつくっています。会社経営も同様で、「人」が必ず行っています。AI(人口知能)ではありません。従業員や顧客、取引先などの関係先も、相手はすべて「人」です。
◆ゆえに、会社経営は多くの人々のために行っています。その多くの人々の「物心両面の幸福」のために会社経営を行うことが本来の姿です。
そのために、「“人”とは、いかなるもの(要素)で、どのような特質があるのか」を原点に戻って、政治家や経営者のみならず、すべての人が正しく認識しなければなりません。
しかしながら、「人間の本質とは、何か?」の根本的な問いに対しての入り方が、【西洋の人間学】と根本的に異なっています。

(1)【日本の人間学】は、「人としての要素(成り立たせているもの)」として、「人としての本質的要素」と「人としての付属的要素」の2つに分けています。

(2) そして、次に「物と事の違い」「事には、始まりと終わりがあること」「物には、本と末があること」の本質を知ることが重要性になります。

(3) その次が、AGIの根幹であり、物の本たる「心の本体とは、何か?」になります。

(4) この「心の本体」からの発動された「意の在り方」が、「大人」と「小人」の分かれ道になります。

◆これらは、【日本の人間学】の「具体的な内容に入る前の基本的なことの一部」になります。